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【かも夏19号】鴨川には20年に一度の夏がある。

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 式年鳥居木曳祭(しきねんとりいぎひきさい)20年に一度の大祭

 20年に一度の熱い夏がやってくる。
伊勢神宮の式年遷宮にならった、二十年に一度の鳥居建替神事、房州伊勢の宮と称えられる天津神明宮の式年鳥居木曳祭が8月22日(土)23日(日)24日(月)の3日間にかけて行われる。
天津の氏子衆総出で鳥居となる御神木を奉曳する。
まさに祭りが命のこのまちがさらなる盛り上がりを見せる夏──。
この眼にしっかり焼きつけ、熱い雰囲気を心と体で感じよう。

式年鳥居木曳祭は、天津神明宮で20年に一度行われている鳥居の建て替え神事である。
式年とは定められた年という意味で、寿永3年(1184)源頼朝により伊勢の神宮より天照皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)、豊受大神(とようけのおおかみ)の御分霊を勧請して創建された当社において、伊勢の神宮の式年遷宮にならい、行われている神事である。
以前は伊勢の神宮と同じく、社殿そのものを建て替えていたとされているが、毎回社殿を建て替えるには氏子の負担があまりにも大きく、鳥居の建て替えに代えて行われるようになったと言われている。
御用木には地元の杉が使われる。杉は旧天津小湊町(現在の鴨川市天津小湊地区)の町木でもあった。今回の御用木は東京大学千葉演習林の協力により提供され、昨年12月8日、神木斧始祭(しんぼくおのはじめさい)(伐採式)を行った後、伐り出された。伐り出された御用木は町内に安置され、氏子の奉仕により、皮むき・磨きがなされる。
建て替えの年の夏、氏子の手によって御用木を数日間かけて天津各町内を曳き巡らし天津神明宮に曳き納める、鳥居曳神事が行われる。鳥居曳神事は伊勢神宮の式年遷宮でいうお木きひき曳であり、最も規模の大きい神事である。普段静かな天津の街中だが、祭事の間は大勢の人たちが繰り出し、熱気と興奮に包まれる。
曳き納められた御用木は鳥居木造始祭(とりいこづくりはじめさい)の後、地元大工の手によって加工され、同年10月に鳥居として立ち上げられる。天津神明宮例祭日(毎年10月16日)の前日である10月15日には鳥居通初上棟祭(とりいとおりぞめじょうとうさい)が行われ、翌16日新しい鳥居が聳える中、例祭式が行われる。